【書評】「やり続ける力」内村航平の努力論とは?名言も解説!

【書評】「やり続ける力」内村航平の努力論とは?名言も解説! オーディブルの書評

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今回の書評は、内村航平著『やり続ける力』です。

ひとこと紹介文

オリンピック個人2連覇、国内外無敵の40連勝。圧倒的な結果を残し、日本体操界を牽引した内村航平選手が語る「努力論」の本。

ほしくん
ほしくん

個人の努力論だけでなく、チームマネジメントも学べる本でした!

本書を読むメリット

・日本体操の元王者・内村航平の努力論がわかる
強いチームづくりのヒントが得られる

書籍情報

書籍情報
書籍情報

・作 品 名:やり続ける力
・著 者 名:内村航平
・Audible:聴き放題対象

【要約】
「天才ではなくても、“本当の努力”はしていける」
スポーツ界のレジェンドが明かす、突き抜けた結果への「圧倒的努力論」
五輪個人2連覇、国内外無敵の40連勝――
体操界で頂点を極めた“キング”内村の姿勢や思考法など
学ぶべき人生哲学が 詰まった 1 冊がついに誕生!

【出典】Amazon HPより

本書を読んだ理由

本書を読んだ理由

シンプルに、こんな疑問がわきました。

「”一流の努力”って、どんなものなんだろう?」

本書の著者である内村航平は、
数々の偉業を成し遂げた、日本体操界のレジェンドです。

内村航平選手の画像

【出典】日本オリンピック委員会HPより

・個人総合40連勝
・NHK杯個人総合10連覇
・全日本選手権個人総合10連覇
・リオ五輪で団体金メダル(計7つのメダル獲得)

ほしくん
ほしくん

「体操のすごい人」ってイメージ、ありますよね。

これだけの結果が残せる背景には、
一般人と異なる「努力の方法論」があるのでは?

興味本位ですが、
実生活に活かしたいと思って、手に取りました。

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感想・考察

本書を読んだ感想・考察

本書を読んだ感想は数多くありますが、
今回は3点に絞って、まとめてみます。

感想① リーダー像に、正解はない

最も印象に残ったのは、第四章「チームマネジメント」。

内村選手の高い技術は周知の事実ですが、
体操には、個人戦に加えて団体戦もあります。

個人の技量をアップさせるのはもちろん、
リーダーとしても、チームを引っ張っていかなければならない。

内村選手は、リーダーの重圧とも戦ってきました。

当初、理想としたのが、冨田洋之選手

2004年アテネ五輪では金メダル、2008年北京五輪では銀メダル。

内村がリーダーになる前に、
日本体操チームを牽引してきたカリスマです。

冨田洋之選手の画像

【出典】日本オリンピック委員会HPより

冨田選手は「俺に付いてこい!」と、背中で引っ張るタイプ

・全員が自分と同じくらい練習して、技術が向上すれば良い。
・能力の高い選手が集まれば、金メダルを穫れるはずだ。

内村は彼の姿に憧れ、
自分が練習する姿を見せるスタイルを貫きます。

しかし、2012年ロンドン五輪の結果は、銀メダル。
夢の「世界一」には届きませんでした。

ロンドン五輪の日本体操チームの画像

【出典】日本オリンピック委員会HPより
写真(右)の内村選手、不服そうな表情です。

4年後のリオ五輪。

彼は180度、考え方を変えました。

大切なのは、強い選手が集まることではなく、強いチームをつくること

・一人ひとりを良く観察して、声かけをする
・行きつけの焼肉屋に連れて行くなど、コミュニケーションの機会を増やす

寡黙に練習して背中を見せるのではなく、
自ら積極的に歩み寄り、話をしに行く。

結果、リオ五輪では金メダルを獲得したのです。

リオ五輪の日本体操チームの画像

【出典】日本オリンピック委員会HPより
写真(左から二番目)の内村選手。
充実感に満ちた表情です。

「学ぶ」は「真似る」から来ています。

模倣すること自体は、悪ではありません。

しかし、大切なのは、
いかに自分流にカスタマイズするか。

リーダー論も、人それぞれ。

自分はどのようなリーダーであるべきか。
自問自答し、過去の過ちを認め、そして実践した。

内村選手の成功の秘訣は、この部分にあると感じます。

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感想② 内村航平の努力論

内村個人に目を向けると、
努力の量が人並外れています。

本書で彼の発言に触れて、
努力に対するポリシー・考え方が手に取るように分かりました。

ほしくん
ほしくん

頭を殴られたような感覚です。

まずは1つ目。

僕の感覚でいえば、目標があるときに、それに向けてできる限りのことをするのはある意味では当たり前です。自分で「努力してます」「やってます」とアピールしているうちは努力とはいえません。

【出典】「やりぬく力」P.215

努力は、頑張ってするものではない。
呼吸をするように、当たり前にやるものだということ。

逆に、この意識が無いのであれば、目標の設定自体が間違っているのかもしれません。

あのクレヨンしんちゃんのパパも、
同じようなことを言っていました。

「努力をすることは、うんこをすることと同じ」

毎日、ごく自然にするものだから「努力」とは感じない。
そして、その姿は誰にも見せない。

内村選手の考えにも通じるものがありますね。

もう1つ、見てみましょう。

努力というと、見返りがあるものと決めつけている人が多いかもしれませんが、「見返りを求めてやっているのは努力ではない」とも思っています。

【出典】「やりぬく力」P.217
ほしくん
ほしくん

内村先生、おっしゃる通りでございます…(平服)

「努力したら、必ず報われる」

このように断言できるほど、世の中は、単純ではありません。

人一倍、努力しても、報われないことはざらにあります。

でも、諦めたら、100%何も変わらない。
だからこそ、コツコツ続ける必要があります。

ちなみに、世界で約3,000万部売れた大ベストセラー本、
複利で伸びる1つの習慣」には、次のような言葉があります。

「結果とは、習慣の影響をあとから測る遅行指数のようなものである」

努力の結果は、すぐには出ません。

ある日、急にダンスが踊れるようになったり、
ピアノが弾けるようになったりする、あの感覚です。

見返りをすぐに求めると、挫折してしまいます。
成功のカギは「コツコツ継続」にあります。

ちなみに「複利で伸びる1つの習慣」は、
Amazonの聴く読書・Audible(オーディブル)で聴けます。

30日間の無料体験で、ぜひ聴いてみてください。

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感想③ 一流の両親は、教育がすばらしい

私はスポーツ選手の本を読むのが好きですが、
一流の親の育て方には、いつも感銘を受けています。

「なるほど、だから世界で結果を残せるのか」

本書でも、内村選手のご両親の育て方を知って、納得しました。

内村航平の父は、
小さい頃から次のように厳しく指導していたようです。

・体操が上手くても、挨拶ができないのはダメ
・何かで上手くいっても、謙虚でいなさい

私の考えですが、
大前提として、スポーツ選手は一人の人間です。

アスリートとして、技術向上のために、努力するのは当たり前。

さらに、テレビに出て、多くの人から注目を浴びる存在だからこそ、品行方正な振る舞いをすることも求められると思います。

フランス語の「ノブレス・オブリージュ」という言葉を思い出したいですね。

19世紀にフランスで生まれた言葉で、「noblesse(貴族)」と「obliger(義務を負わせる)」を合成した言葉。財力、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことをさす。身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会に浸透する基本的な道徳観である。

【出典】日本女性学習財団HPより

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耳読レビュー

耳読レビュー

今回紹介した「やり続ける力」は、
2023年12月15日〜Audibleで配信予定です。

内村航平さんの語り口調で書かれている作品なので、
聴く読書との相性もバッチリ。

まずは30日間の無料体験からお試しください。

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まとめ

まとめ

「アスリートの自叙伝って、面白い!」

本書を読んで、この思いを強くしました。

本を読まないと、1人の人間をブラウン管で見るだけ。

しかし、読書を通じて、スポーツ選手の生い立ち・努力論を知ると、解像度が上がり、深みが生まれ、見える世界が変わります。

内村選手は、個人として、
努力の基準値が圧倒的に高いことが分かりました。

さらに、チームを団体として率いる苦悩も抱えており、
チームマネジメントを通じて、個人の器も大きくなったのではないでしょうか。

「内村航平」というアスリートの見方に彩りを加えてくれた、学びの多い1冊。

ぜひ読んでみてください。

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