【即退会OK】Audible無料体験30日はコチラ

【書評・感想】俺たちの箱根駅伝・池井戸潤|モデルと考えられる大会も考察!

【書評・感想】俺たちの箱根駅伝(池井戸潤)|モデルと考えられる大会も解説! オーディブルの書評

[PR] 当サイトはアフィリエイト広告による収益を得ています。

今回の記事は、池井戸潤 著『俺たちの箱根駅伝』の書評・感想です。

\Amazonからの購入がお得!/
Amazonで探す
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場で探す
\Amazonからの購入がお得!/
Amazonで探す
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場で探す

本書を一言で紹介するなら…

  • 箱根駅伝をテーマにした青春小説。本選出場を逃した選手が集まった「学生連合チーム」と、生中継を担当するテレビマンたちの奮闘を描く。

以下に当てはまる人は、ぜひ読んでください。

  • 箱根駅伝について深く知りたい
  • 半沢直樹などの池井戸作品が好き
  • 夢中になれる熱い長編小説が読みたい

本書は、Amazonの聴く読書「Audible(オーディブル)」なら聴き放題対象本です。

「俺たちの箱根駅伝」書籍発売とAudible同時配信
書籍発売と同時に配信がスタートしました!
オーディブルで聴いてよかったポイント!
  • 人物紹介の付属資料が付いているので、混乱せずに聴ける
  • 50人以上の登場人物がいるが、ナレーターの読み分けが上手で聴きやすい

紙の本で読んだ方は耳での振り返りとして、
まだ読んでいない方はラジオ感覚で、家事のついでに話題の新作を体験するチャンスです。

ほしくん
ほしくん

紙の本を買うより安い!(3,800→1,500円)

30日間の無料体験がありますので、まずは以下のボタンをクリックして、無料で聴けるかチェックしてみてください。

 耳寄り情報
  • 解約忘れを防ぐため、すぐ退会もOK
  • 2回目以降も無料体験OKの可能性あり
\30日間の無料体験は即退会OK!/
リンク先:【公式HP】https://www.audible.co.jp/

書籍情報

書籍情報

古豪・明誠学院大学陸上競技部。箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、「箱根の魔物」……。隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか?

一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ・スポーツ局。プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。「不可能」と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。

【出典】Amazon HPより

↑目次に戻る

要約・あらすじ

1分でわかる!要約

本作は、以下2つの視点から描かれています。

それぞれの要約(あらすじ)を、ネタバレなしで、サクッとまとめます。

①学生連合チーム(大学・走者)

「俺たちの箱根駅伝」要約①:学生連合チーム

明誠学院大学のキャプテン・青葉隼人あおばはやとは、タッチの差で箱根駅伝の本選出場を逃した責任を感じつつ、学生連合チームへの招集を受諾する。

学生連合は、各大学からのいわば寄せ集め集団。しかし監督の甲斐は、本選3位以内の目標を掲げる。マスコミから噴出した連合チームの不要論、ライバルチームからの口撃。厳しい状況のもと、ベクトルの揃わないチームの中で、隼人はキャプテンとして、1つのチームにまとめ上げていく。

そして迎えた本選。選手たちには、各レースに賭ける想いがあった。偉大なランナーである父への劣等感、家族に対する感謝…各走者が想いをのせたタスキリレーの結果はいかに。

↑目次に戻る

②大日テレビ(放送局)

「俺たちの箱根駅伝」要約②:大日テレビ(放送局)

大日テレビ・徳重は、編成部の黒石から、箱根駅伝中継にタレントを起用するよう命じられる。
しかし箱根駅伝のウリは、硬派なスポーツ中継。悩める徳重は、病気によるメインアナの降板・代役探しなど、本番に向けた出演の調整に奔走する。

そしてレース当日は、あいにくの雪予報。そして思わぬレース展開に。
徳重は無事に生中継を完遂できるのか。

↑目次に戻る

感想・考察

本書を読んだ感想・考察

本作を読んだ感想・考察(面白かったポイント)は、以下の5つです。

①学生連合にフォーカス

「俺たちの箱根駅伝」感想①学生連合(学連選抜)にフォーカス

本書が特徴的なのは、学生連合(関東学生連合)チームを描いた作品であること。

学生連合とは?

毎年10月に行われる箱根駅伝予選会で出場権を得られなかった大学の中から、予選会で個人成績が優秀な選手が選抜されて構成される

【出典】Wikipediaより
  • あらすじを見た時は、1つの大学チームが主役と思っていただけに、上巻の序盤早々に本選敗退する展開は意外でした。
1チームが主役の作品といえば…
著:三浦しをん
¥1,045 (2024/05/15 15:33時点 | Amazon調べ)
\Amazonからの購入がお得!/
Amazonで探す
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場で探す

本作の登場人物は、本選に進めなかった大学の代表者が集う、いわば寄せ集め集団。

あえて敗北者に焦点を当てる。そしてチーム結成から後半のレース本番にかけて、選手の葛藤・心の闇が浮き彫りになっていくストーリー。

ほしくん
ほしくん

王道の駅伝小説とは一味違う魅力があります。

↑目次に戻る

②学生連合の特異性

「俺たちの箱根駅伝」感想②学生連合の特異性

そもそも学生連合チームが、1つのチームとしてまとまるのが難しい理由があります。

理由3つ!
  • 走った記録が、公式認定されない
  • 出身大学が異なるため、選手の人となりが分からない
  • 予選結果が出てからチームを編成するので、本番までの期間が短い

特に興味深いのが、1つ目の記録

学生連合チームの記録は公式とは認められず、あくまで参考になります。

選抜チームの歴史
チーム名期間記録
学連選抜2007年〜公式
学生連合2015年〜参考

作中では監督の甲斐が「本選3位以内」の目標を掲げるものの、一部の選手たちは反応も冷ややか。

「何のために走るのか?」

走ること自体への疑問が浮かび、チームのベクトルが揃わないのも無理はありません。

ほしくん
ほしくん

だからこそ、一体感が生まれていく過程にワクワクします。

↑目次に戻る

③チームがまとまっていく過程

「俺たちの箱根駅伝」感想③チームがまとまっていく過程

チームが空中分解しそうになる厳しい状況のなか、キャプテンの隼人の活躍が光ります。

  • 彼は反対派の選手3人と対話し、どんな想いを抱いているのか探っていきます。

次第に明らかになってきたのが、走る事自体への嫌悪感ではなく、それぞれランナーとしての抱えている悩み・葛藤です。

例えばメンバーの富岡周人とみおかしゅうとは、同じ箱根駅伝ランナーの父と比較し、劣等感を持っていました。

  • 父親みたいなランナーになれ
  • 親父が取れなかった区間賞を取ろう

周囲から期待をかけられ、努力を続けてきた結果が、予選敗退。

本選に出られない自分は平凡だ、これでは父も認めてくれないと、自分を責めていたのです。

しかし隼人は、次のような言葉をかけます。

「もっと自由で良いんじゃないのか。肩ひじ張らずにさ。自分がやりたいようにやればいいと思う。周人は、親父さんのために走っているわけじゃないだろ。どう思われても、自分のために走れば良いんじゃないかな」

【出典】「俺たちの箱根駅伝(上)」より
  • こうした対話が、周人を含めた反対派の心を揺さぶっていくのです。

スポーツ競技だけでなく、組織に属する個人はみな、考え・感情が異なるもの。

だからこそ相手と向き合い、人となりをよく知ることが大切

ほしくん
ほしくん

対話はチームビルディングの第一歩として重要だと、再認識しました。

↑目次に戻る

④監督・甲斐の言葉えらび

「俺たちの箱根駅伝」感想④監督・甲斐の言葉えらび

チームビルディングに一役買ったのが、監督の甲斐かい

現役の会社員で監督経験もありませんが、かつて指導していた監督が一目置く存在。

その才能は色々ありますが、個人的に好きだったのが、

  • 相手に寄り添った言葉えらび

例えば、6区の山下りを任された猪俣丈いのまたじょう

後発のランナーに抜かれて、自分を見失いそうになるシーンがあります。

そんな時、監督の甲斐が声をかけます。

「俺たちがついているぞ。一緒に走ろう。(…中略…)頑張れ。はるが待っているぞ。お前のタスキを待っているんだ。」

【出典】「俺たちの箱根駅伝(下)」より
  • 長い声かけではないのに、不思議と元気がわいてくる言葉じゃないですか?

まるで乾いた砂漠に、水が降り注ぐような感覚。

言葉の重み、大切さがひしひしと伝わってくるシーンに、原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」を思い出しました。

著:原田マハ
¥713 (2024/05/20 09:39時点 | Amazon調べ)
\Amazonからの購入がお得!/
Amazonで探す
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場で探す

上記以外にも、

  • 選手に指示するのではなく、主体的に考えさせる姿勢
  • 選手の個性を見極めて、能力を最大限に引き出していく力
  • 「メンタルが7割」と考え、事前に対策するマネジメント力

などが素晴らしく、リーダーの果たすべき役割が参考になりました。

ほしくん
ほしくん

ビジネスマンとして学びが多く、参考になります。

↑目次に戻る

⑤駅伝中継の裏話

「俺たちの箱根駅伝」感想⑤駅伝中継の裏話

本作では、たすきをつなぐ選手だけでなく、駅伝を中継する放送局側の裏話や苦労が紹介されています。

例えば、駅伝中継をスタートした頃の話。

当時、箱根駅伝の生中継は、技術的に困難とされていました。

  • 急峻きゅうしゅんな山々が邪魔をして、生中継に必要な電波が届かなかったからです。

そこで中継施設を設置するため、重い機材を背負って道なき道を、山頂まで登る。しかし悪路のため下山できず、野宿することに…。

ほしくん
ほしくん

まさに「プロジェクトX」の世界!

今では当たり前の箱根駅伝中継ですが、かつてのテレビ関係者の苦労を知ると胸が熱くなります。

また放送中のコマーシャルについて、かなり注意深いディレクションが必要とのこと。

  • 順位変動があるなど、良い場面では流せない
  • だからといって、スポンサーに迷惑はかけられない

「120秒のCMを、どのタイミングで入れるのか」

その難しさが分かりました。

社会派ドラマを得意とする池井戸潤さんの綿密な取材力がキラリと光る本作。

  • 箱根駅伝の生中継が、テレビ局全体を挙げての一大プロジェクトだと分かりますし、その重みがヒシヒシと感じられます。

制作側の視点を取り入れることで、より重層的な物語に仕上がっていると感じました。

↑目次に戻る

【2008年・4位】実話でないが、近いモデルあり

【2008年・4位】「俺たちの箱根駅伝」は実話でないが、近いモデルあり

著者の池井戸潤さんが「現実のレースとフィクションの線引きに悩んだ」(読売新聞オンライン・4/23)と語っているように、本作は実話ではなくフィクションです。

しかしモデルとなったと思われる大会があります。

それが、2008年(第84回大会)の本選

  • 学連選抜チームは、駒大、早大、中央学院大につぐ4位の好成績を残しました。

「3位以内を目指す」と公言する選手がいたことも、本作で甲斐監督が掲げた本選3位以内の目標ともリンクする部分がありますね。

以上のことから、第84回大会から着想を得ている可能性はあります

ちなみに当時、学連選抜チームの監督だったのが、原晋はらすすむ(現・青学大監督)。

青山学院大学の原晋監督
【出典】SportsNaviより

元会社員・営業マンが監督となり、青学大を強豪に押し上げた…本書にも通じる経歴を持っている彼の著作は、オーディブルでも聴けますよ。

\Amazonからの購入がお得!/
Amazonで探す
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場で探す

↑目次に戻る

【最新情報】実写化(ドラマ化、映画化)

【最新情報】「俺たちの箱根駅伝」実写(ドラマ化、映画化)

現時点では、実写化の予定はありません

池井戸作品といえば、以下のように、TBS日曜劇場のイメージが強いです。

  • 陸王
  • 半沢直樹
  • 下町ロケット

ただし箱根駅伝といえば、日本テレビ

実際に走っているシーンの撮影が難しそうですが、池井戸作品では「花咲舞が黙ってない」の放送実績がありますので、今後の発表に期待しましょう。

↑目次に戻る

耳読レビュー

Audibleは?耳読レビュー

今回紹介した『俺たちの箱根駅伝』は、Audible(オーディブル)の配信があります。

実際に聞いた5つ星レビューはこちら。

項目評価ひとことコメント
おもしろさ5.0上下巻でも、あっという間に聴ける面白さ!
聴きやすさ5.0登場人物の読み分けが上手です。
長さ3.0(上)10時間39分 (下)9時間19分
3日以上かけて味わい尽くそう!
総合評価5.0さすがの池井戸作品です!
オーディブルで聴いてよかったポイント
  • 人物紹介の付属資料が付いているので、混乱せずに聴ける
  • 50人以上の登場人物がいるが、ナレーターの読み分けが上手で聴きやすい

特にナレーションが上手で、甲斐監督のセリフが生徒の胸にしみていく感覚を味わえました。

上下巻セットでボリュームこそありますが、本当に駅伝中継を見ているような没入感があり、聴き始めるとあっという間。

ほしくん
ほしくん

ライバル校以外は実名になっている点も、よりリアルです。

5分のサンプルは無料で聴けますので、以下のリンクからチェックしてください。

\【無料】5分のサンプルはコチラ/
Audibleで聴く
 耳寄り情報
  • 解約忘れを防ぐため、すぐ退会もOK
  • 2回目以降も無料体験OKの可能性あり
\30日間の無料体験は即退会OK!/
リンク先:【公式HP】https://www.audible.co.jp/

↑目次に戻る

【まとめ】箱根駅伝の解像度が上がる名作

まとめ

正月の風物詩、箱根駅伝。

もはや当たり前の光景ですが、その裏にはテレビ関係者の隠された苦労や配慮、そしてランナーの想い監督のマネジメントがあり、これらが重なり合ってドラマが生まれています。

本書を読むと注目したくなるのが、学生連合チーム

  • 本作と同様、きっと選手には胸に秘めた熱い想いがあるはずです。

単なる順位・結果だけでなく、別の視点から見ることができ、箱根駅伝の解像度がグッと上がること間違いなしの名作。

ぜひ一度、手にとってみてください。

\Amazonからの購入がお得!/
Amazonで探す
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場で探す
\Amazonからの購入がお得!/
Amazonで探す
\楽天ポイント5倍セール!/
楽天市場で探す
最後に耳寄り情報!

実はAudible(オーディブル)って、最初5ヶ月は半額750円で使えるって知っていますか?

  • 退会後もキャンペーンなら半額以下で加入でき、2回目の無料体験もOKなど、安く使う選択肢が増えます

解約を忘れて自動で課金されるのが嫌なら、即退会してもペナルティはありませんし、期間内はそのまま使えるので安心です。

ほしくん
ほしくん

ノーリスクどころか、メリットしかありませんよ。

Amazon会員ならだれでも使えて、30日間は無料なので、まずはボタンをクリックして、タダで使えるかチェックしてみてください。

 耳寄り情報
  • 解約忘れを防ぐため、すぐ退会もOK
  • 2回目以降も無料体験OKの可能性あり
\30日間の無料体験は即退会OK!/
リンク先:【公式HP】https://www.audible.co.jp/

コメント