【書評・感想】『誰かが私を殺した』オーディブル初の東野圭吾作品!

【書評】『誰かが私を殺した』Audible限定の加賀恭一郎シリーズ最新作 オーディブルの書評

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今回の記事は、東野圭吾著『誰かが私を殺した』の書評・感想です。

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本書を一言で紹介するなら…

豪華ナレーター陣がお届けする、Audible配信限定「加賀恭一郎シリーズ最新作」

以下に当てはまる人は、ぜひ読んでください。

  • 東野圭吾ファン、ミステリー好き
  • 聴きやすい作品を探しているAudibleユーザー
  • 「聴く読書」にハードルの高さを感じている方

本書は、Amazonの聴く読書「Audible(オーディブル)」の聴き放題対象本です。

『誰かが私を殺した』イメージ画像
【出典】Audible公式HP
Audibleで聴いて良かったポイント!
  • ナレーターが10人以上いるので、頭が混乱しない
  • BGMが豊富で、演出効果が高い

Audible限定のオリジナル作品オーディオファースト作品)なので、以下のボタンをクリックして、無料で聴けるかチェックしてください。

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【書籍情報】インタビュー動画あり

書籍情報『誰かが私を殺した』
  • 作品名:『誰かが私を殺した
  • 著者名:東野 圭吾
  • Audibleオーディブル:聴き放題対象
  • 朗読者:寺島しのぶ、高橋克典、松坂 桃李、逢田 梨香子 ほか
  • 再生時間:2時間47分
概要・あらすじはコチラ!

亡き夫の月命日。墓前で手を合わせていると、突然背中に衝撃を受けた。気づいた時には、魂だけがこの世に留まっていた。どうやら私は誰かに撃たれたらしい。警察の遺体安置所で出会ったのは、警視庁捜査一課の加賀恭一郎警部と部下の女性刑事・新澤。
私は彼等による捜査の行方を見守りながら、なぜ自分が殺されたのかを考えた。国重ホールディングスの「女帝」として、すべて完璧にこなしてきたつもりだし、母親としては、来月結婚する一人息子に愛情を注ぎ続けてきた。
だが公私において、気に入った人間はとことん守って盛り立てる一方で、信用できなくなった人間を容赦なく切り捨ててきたのも事実だ。私に恨みを持つ者は少なくない。その中の誰かが私の命を奪ったということだろうか。
やがて加賀はほんの些細な手がかりを積み重ねることで、事件の真相に迫っていく。
彼の推理の先にあったものは、私が想像さえしないものだった。

【出典】Amazon HPより

Audibleの公式HPで、ナレーターへのインタビュー動画が公開されているので、気になる方はチェックしてください。

『誰かが私を殺した』ナレーターへのインタビュー動画
【出典】Audible公式HP

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【感想】ネタバレなし

『誰かが私を殺した』感想・ネタバレなし

本書を聴いて良かったポイントは、以下の3点です。

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①ユニークな語り手の視点

本作がユニークな点は、語り手の視点が被害者であること。

「死者の霊(魂)が身体から離れて浮遊し、憑依している感覚」

このように表現すると分かるでしょうか?

書き手が叙述的に描写するのではなく、被害者が俯瞰しながら、自分の思いを語りつつ、警察側が事件の真相に迫っていく…

ほしくん
ほしくん

タイトル「誰かが私を殺した」に納得しました。

そして、 ”新感覚” のミステリーに「スゴい!」の一言でした。

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②短いながらしっかりしたストーリー

本作は「2時間47分」と、ボリュームはありません。

しかし短いストーリーながら、伏線の回収までしっかりされているのが良かったです。

現場に残された不可解な点や聞き込みを通じて、徐々に犯人に近づいていく緊迫感は「らしさ」全開。

ほしくん
ほしくん

ラストは少しほろ苦く、切なさに胸がキュッ…となりました。

東野圭吾さんといえば「長編」のイメージですが、本作なら「濃厚な短編ミステリー」も楽しめますよ。

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③豪華なナレーター陣と高い演出効果

「テレビドラマ並みのナレーター陣」

とにかくめちゃくちゃ豪華で、贅沢なんです…!(敬称略)

  • 語り手:寺島しのぶ
  • 出演者:高橋克典、松坂 桃李、逢田 梨香子 など

人数が多すぎて省略しましたが、総勢13人が朗読しているので、頭がまったく混乱しません。

さらにピストルの音など多彩なBGMで、臨場感もタップリ。

ほしくん
ほしくん

音の遠近(奥行き)まで理解でき、Audibleの本気を感じました…!

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【感想】ネタバレあり

『誰かが私を殺した』感想・ネタバレあり

本書のネタバレを書いていきます。見たくない方は、以下のボタンからスキップしてください。

ココからネタバレです!

犯人は、被害者の息子です。

では、その動機・犯行の経緯とは何だったのでしょうか?

  • 妻の不倫を知ってしまった
  • 名家である自分の家に傷が付くことは避けたい
  • 妻を亡き者にしようと考えた
  • 人違いで殺されたように見せかけよう
  • 母ではなく、妻が墓参りに来るように仕向けた
  • しかし結局、母は旅程を変更せず、墓参りに来た
  • 息子はその事実を知らないまま、待ち伏せを決行
  • 墓参りで母が使った傘は、妻が母に渡した傘だった
  • 息子は妻が持っていた傘が、母の元に渡ったことを知らなかった
  • 傘を見て、墓参りに来たのが妻だと確信し、引き金を引いた

つまり本書で描かれているのは、「本当に守りたかった人を殺めてしまった」悲しい事件なのです…。

気になる人
気になる人

なんという皮肉…

この点を踏まえて、本書のタイトルカバーを見てください…!

誰かが私を殺した

文字の後ろに見える傘が、実は事件の大事な鍵(ヒント)になっていましたね。

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「加賀恭一郎シリーズ」における位置づけ・読む順番

『誰かが私を殺した』「加賀恭一郎シリーズ」における位置づけ・読む順番

誰かが私を殺した』は、東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」の13番目にあたる作品で、2024年8月時点では最新作になります。

前作までは全て単行本・文庫本での発売でしたが、本作はAudible(オーディブル)限定配信となっており、紙媒体では発売されていません。

歴代の加賀恭一郎シリーズまとめ!
No表紙タイトル発売日
1卒業(加賀恭一郎シリーズNo.1)卒業1986年5月20日
2眠りの森(加賀恭一郎シリーズNo.2)眠りの森1989年5月8日
3どちらかが彼女を殺した(加賀恭一郎シリーズNo.3)どちらかが彼女を殺した1996年6月6日
4悪意(加賀恭一郎シリーズNo.4)悪意1996年9月20日
5私が彼を殺した(加賀恭一郎シリーズNo.5)私が彼を殺した1999年2月5日
6嘘をもうひとつだけ(加賀恭一郎シリーズNo.6)嘘をもうひとつだけ2000年4月10日
7赤い指(加賀恭一郎シリーズNo.7)赤い指2006年7月25日
8新参者(加賀恭一郎シリーズNo.8)新参者2009年9月18日
9麒麟の翼(加賀恭一郎シリーズNo.9)麒麟の翼2011年3月3日
10祈りの幕が下りる時(加賀恭一郎シリーズNo.10)祈りの幕が下りる時2013年9月13日
11希望の糸希望の糸2019年7月5日
12あなたが誰かを殺したあなたが誰かを殺した2023年9月21日
13誰かが私を殺した誰かが私を殺した2024年7月24日
【出典】Amazon HP ※発売日は単行本(No.13をのぞく)
気になる人
気になる人

1作目から順番に読まなきゃダメかな?

結論、『誰かが私を殺した』から聴いても全然大丈夫です。

加賀警部が主人公のミステリーですが、各作品の内容は独立しているので、どのタイトルから手にとっても楽しめます。

ほしくん
ほしくん

筆者は「シリーズ初」でしたが、別の作品も読みたくなりました…!

ちなみに本作は、加賀警部の恋愛模様に触れられる部分があるなど、コアなファンにとってもうれしい内容。

シリーズを初めて知った方も、東野圭吾ファンの方も、どちらも楽しめる作品になっていますので、ぜひ聴いてみてください。

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【耳読レビュー】トップクラスの聴きやすさ!

『誰かが私を殺した』Audible耳読レビュー

今回紹介した『誰かが私を殺した』は、Audible(オーディブル)の配信があります。

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実際に聞いた5つ星レビューはこちら。

項目評価コメント
おもしろさ4.0「東野圭吾らしさ」を味わえます。
聴きやすさ5.0今まで聴いた作品の中でもピカイチ!
長さ5.0「2時間47分」
1日でサクッと聴ける!
総合評価5.0Audibleの小説で最初に聴くべき1冊。
Audibleで聴いてよかったポイント!
  • ナレーターが10人以上いるので、頭が混乱しない
  • BGMが豊富で、演出効果が高い

本作は、寺島しのぶ、高橋克典、松坂 桃李、逢田 梨香子(敬称略)など豪華なナレーター陣が出演し、登場人物毎にナレーターが分かれています。

ほしくん
ほしくん

頭の中が混乱しにくいので、ラジオドラマ感覚で聴きやすいです。

ストーリーの長さは「3時間未満」と、長編ミステリーが好きなファンは物足りなく感じるかもしれませんが、1日でサクッと聴き終わるので「内容を忘れてしまった…」と挫折しにくいメリットも。

5分のサンプルは無料で聴けますので、以下のリンクからチェックしてください。

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  • 解約忘れを防ぐため、すぐ退会もOK
  • 2回目以降も無料体験OKの可能性あり
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【まとめ】誰かが私を殺した:東野圭吾の世界観を耳で楽しめる至高の1作

『誰かが私を殺した』まとめ

本書のオススメポイントは、3点です。

  • 1日で聴き終わるボリューム感
  • 失われていない「東野圭吾らしさ」
  • 豪華なナレーター陣と高い演出効果

短編ミステリーでありながら、独特の緊迫感に満ちたストーリー展開は東野圭吾作品ならでは。

オーディオブックの「ながら読書」が難しいという方でも、有名な俳優・女優が朗読しているのでラジオドラマ感覚で無理なく聴けます。

気になる人
気になる人

面倒な家事や筋トレが楽しくなりそうね!

東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ、Audibleの聴く読書にハマること間違いなしなので、ぜひ無料体験を使って聴いてみてください。

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